木型ってなーに?砂型鋳造の基礎知識。
私共
(株)Takayanagiはもともと、鋳造用の木型製作から創業した会社です。
…ただ。みなさんの中には、そもそも
“鋳造用木型”ってなーに?という方が
多いんじゃないかでしょうか。
あまり一般の方にはなじみのない技術ですし、ね。
そこで今回は
『あなたの知らない砂型鋳造の世界』というテーマで
あまりややこしくならない程度に、説明してみましょう。
溶かした金属を型に流し込んで作る技術、鋳造
(ちゅうぞう)。
そして、この鋳造で作られた製品を鋳物
(いもの)と言いますね。
この鋳物を作る手順は、ざっとこんな感じになります。
手順(1)まず木型を作り、その木型から砂型を作る。
作りたい製品の形にあわせて、まずは木型を作ります。
木型ができあがったら、それを分割し、
枠
(鋳枠・鋳物枠ともいいます)に砂
(鋳物砂といいます)を入れた中へ
埋め込み、それを固めます。
(この型のことを“砂型”といいます。)
手順(2)木型を外す。
砂型ができあがったら木型を外し、砂型を組み合わせて
製品の型を作ります。
手順(3)砂型に金属を流しこむ。
砂型が組みあがったら、溶かした金属を流し込むための穴
(湯口)から
溶かした鉄やアルミニウムなどを流し込みます。
手順(4)砂型を壊す。
流し込んだ金属が冷えて固まったら砂型を壊し、中の製品を取り出します。
あとは不要な部分を切断して、表面を仕上げたらできあがりです。
『鋳物の型は砂でできている』というと、驚かれる方も多いのですが
最後に型を壊して製品を取り出せるように、砂で型を作るんですね。
実はこれって、お寺の梵鐘(ぼんしょう)などにも用いられている
古代からある加工技術なんです。
(参考:
ウィキペディア『鋳造』より)
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