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中が空洞になっている鋳物はどう作るの?-砂型鋳造の基礎知識(3)-

これまでに2回、砂型鋳造の基礎知識について説明してきましたが
今回はその最終話、『中が空洞になっている鋳物って、どうやって
作っているの?』
というテーマでお話してみましょう。

中が空洞になっている鋳物を作るには、中子(なかご)
巾木(はばき)という、2つの要素の働きを知る必要があります。
今回はわかりやすいように、シンプルな形で説明してみますね。
たとえば↓このような、円筒形の鋳物を作る場合を例に挙げてみます。

例。円筒形の鋳物

まず完成品の形を分割して、主型そして主型砂型を作ります。
分割して砂型を作るのは、より複雑な形状も作れるように工夫されているから
というのは、これまでにも説明しましたね。
そして砂型には、巾木(はばき)と呼ばれる、出っ張った部分があると
いうのが、ポイントです。

主型と主型砂型

中の空洞部分をかたち作る、中子(なかご)砂型も作ります。
主型砂型と中子砂型の両方にある巾木の部分が、双方の砂型を組み合わせる
いわば結合部になるんですね。

中子型と中子砂型

2つの砂型を組み合わせたものが、最終形の鋳型になります。
中子砂型は巾木部分だけで支えられた、浮いた状態になっているんですが
砂型に使われる砂には、フッ素樹脂等の砂を固める薬品が混ぜられているので
崩れてしまうことは無いんですね。

鋳型に流し込む

工程は以上です。


実際のモノづくりの現場では、さらに複雑な形状の鋳物も作りますので
例えば先日に紹介したような、↓この鋳物ですと

Takayanagi鋳物サンプル

主型の木型はこんな形。

Takayanagi主型木型サンプル

そして中子型はこんな形。

Takayanagi中子型サンプル

ちなみに中子砂型のサンプルは、このようになります。

中子砂型サンプル

みなさんがふだん目にしている、複雑な形の鋳物たち。
その多くはこうして、まず木型を作るところから始まるんですね。



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2019年03月07日 Posted byみるいず at 17:19 │Comments(0)ものづくり

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